ある時、ふと気が付く。
フロントガラスにポチッとあるキズ。
飛び石だ…。
それまで全く見えなかったのに、気が付いた途端凄く気になりだして、本当に目障り。
そんな飛び石について。
飛び石の原因
前の車が跳ね上げた小石。
だと思う。
走行中に『パチンッ』とフロントガラスに何か当たる音がしたらもう終わり。
フロントガラスにポチッとキズが…。
最悪、ポチッとしたキズでは済まなくてバリッとヒビが入ることもある。
もう、運が悪かったと思うしかない…。
飛び石の回避方法
うちの変わったお客さんがある時言ってた。
「前から石が飛んでくるのが見えたから、サッとかわした。つもりだったんだけど間に合わなかった…」
いや、避けるなんて無理だから。
こっちが時速60km/hで走っていたとして、飛んでくる小石の速度は最低60km/h。それだけじゃなく、前の車も60km/hで走りながら小石を後ろに飛ばして来るんだから60km/hは上乗せされると思う。
100km/h以上の速度で飛んでくる小石。
見えるわけないだろう。
回避など不可能だろう。
しかし飛び石を免れる術はある
飛び石の原因は前の車が巻き上げた小石のせい。
でかい石を巻き上げて、後ろに飛ばすなんて事はほぼ無いと思っていい。
小石みたいにフワリと浮かぶことなんて無い。
そんなデカイ石が飛んできたら、ポチッとしたキズでは済まなくて、一瞬にしてフロントガラス中にヒビが入って走行不可能になる。
じゃあ、飛び石を免れる術とは何かというとズバリ、車間距離。
2,3ミリの小石を思いっきりぶん投げてみると分かるが、そんなに遠くまで飛ばないはず。(ぶん投げた事は無いけど…)
空気抵抗の方が大きくてあっという間に勢いはなくなる。
車間距離をあけないと、小石の勢いが無くなる前に、フロントガラスに思いっきりぶつかる。
そりゃ、ガラスもヒビ入る。
飛び石を変わろうとしたお客さんの話をしたが、あの人はやたら車間距離が近い。
うちの変わり者の義父ですら、あの人の運転はオカシイというぐらいだ。
空気抵抗を避ける為に前の車にピッタリとついているF1のレースみたいな走り方をしているからね。私もその人が運転する車に乗ったことがあるが、確実にあおり運転で捕まる車間距離だった。
飛び石を回避する方法は車間距離をあけるしかない。
飛び石の修理費
一度目につくと気になるフロントガラスのキズ。
ガラスのキズはそっくり交換する以外、消えないと思って貰った方が良い。
サイズによっては少しだけ削ってコーティングして修理するなんて方法もあるが、それだって安くは無い。
ウチではやってないし、頼んだこともない。
となると、ガラス交換になるわけだが、決して安くはない。
軽自動車で5万以上は掛かる。純正のガラスを入れればもっと掛かる。
個人的な考えとしては、純正品の必要性は無いと思うので、お客さんには社外品の安いのをオススメする。
また飛び石に会うかも知れないし…。
純正品と社外品では倍近く値段が違うと思って貰ったほうが良い。
保険が使えるかも
加入している任意保険の内容によっては飛び石によるフロントガラスの交換が保険で出来る場合がある。
保険が使えるなら自己負担はゼロで済む。
ただ、保険の等級が上がったりして、保険料が上がるような事があるなら自腹で直したほうが後々、安上がりだと思う。その辺は要確認。
そもそも、修理や交換が必要なのか?
バリッとヒビが入っているような状態なら直ぐにでも取り替えることをオススメする。危ないし…。
けれど、気が付いたらポチッとキズがあるぐらいなら?
決まりではフロントガラスに視界の妨げとなるものが有ってはならない。
とはあるのだが、虫が飛んできて潰れた汚れや、雨の水滴なんかはどうするんだって事になる。
ようは、その時の検査官次第。
そんなにじっくり見るわけではない。
本来、見落としなんて罰せられてしまうぐらい重いミスなのだが、フロントガラスの小さな汚れだかキズだか分からない物まで一人の人間が判別出来るわけがない。
よっぽど視界の妨げにならない限り、大丈夫なケースは多い気がする。
けど、ダメと言われたらダメだから。本当はダメだから。
おわり
「めっちゃ小さいキズなんだよなぁ」
「なるだけ出費を抑えたいんだよなぁ」
って時は直さないでも良いかも知れない。
直す場合も、純正ではなく、輸入ガラスとかで安く交換出来る場合もあるので、よく整備工場さんと話をしたほうが良い。
けど、車って結構過酷な状況下にあるから、今後大きくヒビが入る可能性も無きにしもあらず。
余裕のある時に交換をオススメする。
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